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後継者に告ぐ 早く気付け!早く取り組め! ~事業継承の落とし穴~

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大島康義の独り言

 
軍師養成にこめる想い

私は15年前、父親の経営する会社の後継者でした。


阪神大震災で本社が壊滅的なダメージを受け、
父親がショックで寝込み、急遽、実質社長として
事業を継ごうとしましたが、財務的に破綻し、
最終的に会社を清算することになりました。


あの頃、私は未熟すぎました。
経営のことも何もわからない状況で、打ち手が的を射ず、
後手後手に回っていました。


もちろん、いろいろな専門家を頼りました。
そして皆、精一杯支援をしてくださいました。


しかし、経営視点もままならない私にとって、
それぞれの専門家にどう関われば良いのか、
専門家の助言をどのように消化すれば良いのかわからず、結果、良い形にもっていくことができませんでした。


私に経営視点があれば・・・

また、

どのように専門家と関わればよいのかわかっていれば・・・


急遽、実質社長となってしまった私には、
経営の本質や戦略をしっかり学ぶ時間はありませんでした。

専門家との関係を築き、経営を改革していく力も
ありませんでした。


自分の当時のあり方を反省するとともに、
そのとき、私に、真の「軍師」の存在があったら、
とも思うのです。

そうすれば、状況、結果は大いに変わっていたはずです。


後継者当時の私には、次のような視点が
大きく抜けていました。

・事業承継・後継者経営の本質

・後継者の戦略

 ・事業の価値向上戦略
 ・人・組織の掌握戦略
 ・財務体質の強化戦略
 ・統治基盤の確立戦略

・後継者の承継戦略

・後継者の自己革新 


私は、本質を捉えず、後継者の陥る罠に、どっぷりと
はまっていました。


後継者は、自ら学んで、自らを鍛えることが大切です。
しかし、どのように学べばよいのか、
誰を頼ればよいのかすらわからないのが、
過去の私も含め、よく見られる状況です。

やはり、後継者には、これらの視点で支援してくれる
ブレインが必要といえるのです。


私は、その後数年間にわたって、自身の体験を体系化し、
後継者がその力を存分に発揮するために必要な考え方や
手法を研究し続けてきました。

そして、教育プログラム体系づくりの専門技術を持つ
神崎充と共に、後継者支援プログラムを開発し、
独自の方法で後継者の支援を行ってきました。


現在そのプログラム・支援方法を伝える対象者は、
経営者・後継者に限らず、
公認会計士、税理士、コンサルタント、カウンセラー、
中小企業支援機関の担当者、金融機関の担当者などの
支援専門家にまで広がっています。

その中で実感するのは、支援専門家自身が、
経営者・後継者への支援の本当の勘所が
わからないという状況であるということです。


多くの支援専門家は、経営者・特に後継者の悩みが
実感としてわかっているわけではありません。

何よりも、経営そのものについて本当に理解している
専門家が少ないのです。


例えば、事業承継における会社株式の処理一つをみても、本来は後継者に株式を集中することが経営上必須なのにもかかわらず、相続税を少なくするために株式を分散させるという、とんでもないアドバイスをしてしまう税理士も少なくないのです。


しかし、いわば税理士は税務の専門ですから、
相続税を低くおさえるアドバイスは当然なのです。


とはいえ、経営者・後継者の方にとって、
どうせ税務顧問を頼むなら、経営者の立場、悩み、
後継者の立場、悩み、経営・事業承継の勘所がわかる
税理士にお願いしたい。
そういうことを踏まえて支援してくれる税理士に
お願いしたいと思うのは当然のことでしょう。


実際に、私も経営者・後継者の方から、いい税理士を
紹介してほしいという声をよく聞きます。


けれども正直、これまでは、そこまでの経営者視点・
後継者視点を持っていると自信をもってお勧めできる
税理士を紹介するのに苦労し、歯がゆい思いをしてきました。


「経営者視点・後継者視点をもつ税理士が
 もっといてくれたら・・・」

それは、私たちの声でもあり、多くの経営者・後継者の
声でもあります。


だからこそ、私たちは、経営者の立場、悩み、
後継者の立場、悩み、経営・事業承継の勘所をもって、
経営者・後継者を支援してくれる税理士を
増やしていきたいと考えました。


税理士だけではありません。
公認会計士、社会保険労務士、司法書士、弁護士、
中小企業診断士、その他コンサルタントなど、
安心して紹介できる専門家を増やしたい。


その想いを込めて、
今までの活動の中で構築した独自の理論、
支援手法を更に強化するとともに、
その理論、手法を専門家に伝え、真の軍師の集団を
つくっていくことを決意しました。


私たち後継者の軍師は、その独自の考え方やノウハウを
徹底的に伝授し、私たちとともに全国の後継者を
支える専門家である「後継者の軍師」を養成していくことを
決意しました。


軍師アカデミー
 ~後継者の軍師認定コンサルタント養成講座~

が、今夏から初年度、スタートします。


全国に後継者の軍師の集団をつくっていきますので、
期待していただければと思います。

 

>> 続きはこちら
 
それでもプロか!

友人の話。

大阪の繁華街で飲み会があり、泥酔に近いほど酔ってしまい、
終電が無くてタクシーで帰宅した。

翌朝、タクシーの領収書を見てみると、いつもなら6,000円
程度のはずだが、1万円を超えている。

そういえば、タクシーが迷って、住宅地を行ったり来たり
していたのをおぼろげながら覚えている。

酔っていたので、タクシーに道順をしっかり伝えることが
できなかったんだ。

仕方が無いか・・・
でも、こんなにかかったのか・・・

すごく損した気分だ。


確かに彼の指示の仕方が悪かったのは
間違いないようです。

しかし、タクシーの運転手は何をしていたのでしょうか。

乗客が、へべれけに酔っているのは明らか。

それなら、住所を聞いて、地図で確認して、自宅まで
しっかり送りとどけることはできたはずです。

いくら酔っても住所くらいは言えたでしょうから。

たとえ、住所がはっきり言えなかったとしても、電話番号を
聞いて、自宅に電話して確認することもできたはずです。



そういえば、私もタクシーで思い当たるところがあります。

私は仕事柄、よくタクシーを利用します。
以前にもタクシーの話で独り言を書いたくらい。

私は、講演など絶対遅刻できない意識を持っており、
その習慣から、たいていの場合、タクシーに乗ることが
わかっているときには、、行き先の「名前」、「住所」、
「印刷した地図」を用意するようにしています。


しかし、そこまでしているのに、目的地にしっかり
連れて行ってくれないことが多々あるのです。


■3月29日、東京駅から乗ったタクシー

目的地の住所と、ビルの名前、東京駅と目的地を指し示したYAHOO地図を、運転手に渡しました。

「ちょっとこの地図わかりにくいですね。この地図、
 いつの地図ですか。この道は今は広くなっている
 はずなんですけどねえ」


なんて、運転手はぶつぶつ言いながら、
どうみても遠回りのルートで車を走らせている。

目的地の近くに来ても、目的のビルまで連れて
いってくれません。

「このあたりなんですけどねえ、もう降りられます?」

と、運転手。

「いや、たぶん、地図から見れば、もうあと50メートルほど、
 まっすぐ行って、その先の信号を左折したところだと
 思うので、そこまで行ってください」


と、私は指示しました。


どうして、私が地図を見て、
自分で判断しなければならないの?


結局、ビルの前まで行くことはできました。

すると、運転手は、けろりと言いました。

「この場所でしたら、●●通りを通って、●●交差点を
 左に曲がって、●●のところだって言っていただけたら、
 どのタクシーでもすぐ連れて行ってくれる場所ですよ。
 お客さん、最近の地図を使った方がいいですよ。」


ちょっと待てよ、と正直私は思いました。

住所とビルの名前を伝えているのに、どうして、
目的地まで連れていってくれないんだろう。

渡した地図がよくないなら、自分の地図を開いて
確かめたらいいのに。


■4月2日、大阪難波の事務所の近くから乗ったタクシー

いつものように、目的地の住所と、ビルの名前、
ビル付近の詳細な地図を運転手に渡しました。

「運転手さん、場所わかりますか?」

「ええ。●●の付近ですね。だいたいわかります」

「行き方わかります?」

「このまま、●●通りまで出て、●●筋を南下すれば
 いいんですよね」


「いやいや、運転手さん、それなら、だいぶ遠回りに
 なるじゃないですか。その道順じゃなくて、
 この通りを抜けられないんですか?」

「そのあたりは、一方通行が多いので、その通りを
 抜けられるかねえ・・・」


おいおい、あんた、プロやろ!
と思わず言いそうになりました。

別に、プロだからといって、すべての道を
熟知しておく必要はありません。また、そんなことは
無理です。

でも、お客様が住所を言って、その場所がよくわからなければ、地図で確認して、最短距離または最短時間の道で連れていこうとするのがプロじゃないでしょうか。


■同じく4月2日、大阪天満橋の近くから乗ったタクシー

「大阪府商工会館までお願いします」


「どのあたり?」

「●●交差点のスターバックスのあるところ」


少し目的地とは離れているけれど、面倒くさかったので
そう言いました。

「そこならわかりますわ」

その運転手さんに乗っている間、尋ねてみました。

「なんで、ほとんどのタクシーはカーナビ
 使わないんでしょうね」

「そんなもん、私らタクシーは、だいたい道わかってるもん。
 ナビなんか、必要あれへんよ」


何を考えているんだ!内心少しむかっとしました。

今、「大阪府商工会館」って言っても
その場所わからなかったくせに。

それなのに「だいたい道わかってるもん」と
よく言えるもんだ。


そして、運転手さんは続けました。

「それに、ナビどおりに行って、渋滞に巻き込まれて
 お客さんに怒られたとかいう話、よく聞くし」


「そうなんですかねえ」


しかし、私は心の中で言っていました。

「それは、ナビの使い方の問題でしょう。
 それに、最近のナビは、渋滞している場所も
 ある程度教えてくれるし、
 使い方次第ですごく便利なのに」


タクシーの基本機能は何でしょうか。

それは

「目的地にお客様を連れて行く」

ことです。


それなのに、その基本機能が果たせていない
タクシーが少なくありません。


今やカーナビの普及率が50パーセントを超える時代。
カーナビを使えば、行ったことのないところでも、
誰でも確実に行けます。


それなのに、多くのタクシーは、カーナビを使わず、
また地図も使わず、お客様をしっかりと目的地に
連れて行くことができていない。


素人より道を沢山知っているから、
地図を見ないでも行けるから、
カーナビを使わなくても行けるから、「自分はプロだ」
と、もし思っているなら、それは違うと思います。


プロだからといってカーナビや地図を使うことは、
何ら恥ずかしいことではありません。


本当に恥ずかしいのは、プロなのに、お客様を目的地に
正確にお連れすることができないことです。
また、そういう意識がないということです。


どうも最近、多くのタクシー運転手と関わる中で、

当たり前のことができない人が多い、
新たな勉強をするつもりのない人が多い、
お客様のことを考えて仕事をしていない人が多い、
ように感じたので、またまたタクシーのことを取り上げました。


もちろん、以前の独り言で取り上げたように、
素晴らしい運転手の方もいらっしゃいますが・・・。
>> 続きはこちら
 
悩むよりも、まず

先日、昔からの知人と久しぶりに会って話をしていると、
彼の仕事の悩みの話となりました。

彼「この3月末で会社との契約がいったん切れるんですよ。
  会社の方からは、来年度も残ってほしいと
  言われているんですが、どうも契約金額が
  今よりずいぶん下がってしまうんです」

私「どのくらい下がるんですか?」

彼「4割も減ってしまうということみたいです」

私「4割はきついですね」

彼「そうなんです。
  ですから、このまま続けるのもどうかと思っているんです。
  でも、このご時世ですから、すぐに仕事が見つかるか
  どうかも不安で、辞めるに辞められないんです」


3月末というと丁度契約更新の時期。
1年契約で毎年更新を続けてきた彼。
今回は条件が大きく変わるということで、上司に告げられてから数ヶ月間、悩み続けているとのことです。

現状について、彼にいろいろと確認してみました。

私「4割下がるというのは、決まっていることなのですか?」 

彼「ええ。上司がそう言いましたので、そうだと思います」

私「辞めたとき、雇用保険はもらえないのですか?」

彼「自分から辞めるというと自己都合になるので、
  しばらくはもらえないと思います」

私「別の仕事の可能性について、調べてみられましたか?」

彼「いいえ。特に何も調べていないです」


悩んでいても仕方が無いから、まずは状況を
確認した方がよいと彼にアドバイスしました。


(1)次年度の契約更改の具体的条件
   
【上司を通じて人事部に確認する】


(2)会社都合・自己都合時の雇用保険の受給額
   
【パソコンで検索して調べる】


(3)自分自身の雇用保険の加入期間・近年の受給状況
   
【書面で確認する】


(4)契約更改しない場合、自己都合の退職となってしまう
      のか
   
【複数のハローワークの担当者に電話か窓口で聞く】


(5)転職の可能性
   
【ハローワークや人材斡旋会社に足を運ぶ】

 

その後、彼は私のアドバイスどおり、状況を確認しました。


結果としては、

・やはり、給料は4割減額になる。

・4割の給料減額で契約更改しないは会社都合の
 退職となり、すぐに雇用保険が受給できる。

・彼の資格や経験であれば、彼の望む給料が得られる
 転職ができる可能性が非常に高い。

・求職中は、雇用保険で生活がまかなえる。


ということになり、彼は、悩んでいる状況から抜け出し、
3月で退職することを会社に伝え、現在は、
次のステップのための準備に入っています。


彼は、数ヶ月悩み続けていたのですが、いくら悩んでも
答えは出ないし、方向性も見えなかった。


それは、しっかり情報を把握せず、情報不足の中で、
あるいは憶測、推測の中で、ただただ悩んでいたから。


しっかり情報把握をしなければ、何も物事は解決しないし、
方向性も見えないのは当然です。


私自身もかつて後継者だったときのことを振り返ると、
情報を把握せず、すぐに迷い、すぐに悩んでしまって
いたように思います。
行動するときも、情報をおさえず、
憶測、推測の中で動くことが多かったように感じます。

だからこそ結果につながっていなかったと、今考えればわかるのですが、そのときは、自分自身が情報を把握していないことすら、気づいていませんでした。



何か物事を解決する際に、
情報をしっかりと把握する人としない人。

人によって、本当に大きな差があります。


情報を把握しない人は、その必要性を感じていません。

ある程度聞いた情報がすべての事実と理解し、自分が情報を把握していないことすら自覚していないことが多いといえます。

結果として、悩んでいる状況から長く抜け出せないか、
思い込みで行動して失敗することが少なくありません。


しっかり情報を把握する人にとっては、
情報を把握することは必要で、当たり前のこと。
何があっても、まず情報を把握しようとします。

人から言われたことに対しても

「あ、そうなんだ」

と、うのみにはしません。

本当にそうなのだろうかと「事実」と「推測」の意識を持ち、事実に対しての確認、そして推測内容について事実をつかむための行動をとり、事実をとらえようとします。

結果として、ぐずぐず悩んでいる時間が少なく、正しい情報のもとで行動するので、成果を出すことができるのです。


後継者の軍師の後継者養成プログラムでは、経営者・後継者が身につけるべき思考・行動特性(コンピテンシー)の第一番目の力として、この『情報把握力』をあげています。


まずは、この力を意識し、少し高めるだけで、
仕事の成果は飛躍的に上がるのです。


 

>> 続きはこちら
 
健康戦略

会社の一番の資源は経営者自身です。
そして、経営者の一番の資源は心身です。

経営者が不健康な状態であれば、会社も不健康。

私自身の経験をふくめ、多くの経営者に接し、
多くの会社でその状況を目にしてきました。


最近、私の知り合いの経営者は、ヨガ療法で健康になりました。身体も気持ちも前向きになり、身の回りの整理整頓から始め、経営の立て直しが着実に進んでいます。

私はちなみにホリスティック医学協会という団体に
所属しており、生活習慣病予防指導士としての活動も
行っています。


この団体は1987年に誕生し、人類の健康の増進と
ホリスティック医学と健康の概念の普及をはかることを
目的としている非営利団体です。

西洋医学の良さも生かしながら、代替療法や伝統医療などを安全に活用して、トータルに病気の治癒、健康をサポートしていくことができるよう、各分野の専門家を中心としたシンポジウムやワークショップ、認定講座の実施や、機関紙、出版物の発行をおこなっています。

現在、ホリスティックな健康を志向する医師、歯科医師、
代替療法家、セラピスト、その他医療関係者、研究者、
一般の方々など幅広い領域の方々が入会されています。


私は、健康な企業経営を行うためには、健康な心身が
最も大切と考え、特に「代替療法」の勉強を続けています。

みなさんは、「代替療法」という言葉は
聞かれたことがありますか。


「代替療法」とは、現代の西洋医学以外の医療の総称です。

この中には、東洋医学全般(漢方、鍼灸など)食事療法、
カイロプラクティック、ホメオパシー、アロマテラピー、
各種サプリメント、呼吸法、太極拳などのほか、
医療としてはまだ認知されていない様々な療法が入ります。

近年、欧米を中心とした先進国で、代替療法は再認識、
再評価されています。

特にアメリカ合衆国では、医科大学における代替療法の
講座の設置が議会の決定で推進されており、現在、
アリゾナ大学をはじめ、ハーバード、コロンビア、
スタンフォード、エール、テキサス大学など、125の
医学部のうち、75医学部で代替療法の教育が行われています。

私が個人的に健康管理に取り入れている代替療法には、
「ハリ」と「整体」などがあり、その効果は抜群で
自身の健康と仕事に大きく影響しています。


経営者は、まずは健康でいることが務めです。


健康を維持する、あるいは、不健康にならない取り組みも
仕事のひとつとして、忙しい毎日の中でも、
そのための時間をあえて作る必要があります。

睡眠・休息などもとって、疲れを溜めこまないように
するのが大事だと思います。


私も、どんなに忙しくても、睡眠だけは確保するようにしています。

重い頭で考え、重い身体で取り組んでも、まず良い成果は
出せません。
すっきりとした頭と身体で取り組むことが、
短時間で良い成果につながります。

策も重要です。

皆さんのストレス解消法は何でしょうか?

私のストレス解消法は、スーパー銭湯に行くことです。


病気は未然に防ぐことが大切で、
そのために、日々かかるストレスに対しても、

ストレスの元に働きかけたり、

ストレス自体の認知の仕方を変えたり、

ストレスが心身に出てきたときには、

ストレス解消法として、身体を動かしたり、睡眠をとったり、
お風呂にゆっくり入るなどリラックスできる状況で
心身を休めるなど、慢性化し病気になってしまわないように、早めに対処することが大切です。


しかし、病気になってしまえば、自身の取り組みだけでは、
なかなか健康体に戻すことは難しいため、病院・医院に
行くのが安心だと思います。

鍼灸、整体、食事療法などの代替療法は、まだ病気に
なっていない「未病」の状態に極めて有効なことがあります。

ただし、治療院によって、その技術の差は激しく、また、
個人の体質によっても効用は変わります。怪しげなものや
危険なものもあるので、注意して慎重に選んでください。


病気になってしまった場合でも、西洋医学と代替療法を
組み合わせて病気を治す「統合医療」という考え方もあります。


ご自身との相性も踏まえた上で、西洋医学だけではなく、
代替療法もご自身の健康保持や病気治療のひとつの
選択肢として考えていただいてもよいと思います。

大切なのは、経営者が自分自身の健康を維持する
ための戦略、手段を持っていることだと思います。

みなさんは、ご自身の健康戦略としては
どのようなものをお持ちでしょうか。

>> 続きはこちら
 
りんご農家・木村明則

今回は、この数年で最も心を動かされた話のひとつを
ご紹介したいと思います。

りんご農家・木村明則さんの話です。

3年前に、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」で
放映されましたので、ご覧になった方もいると思います。


木村さんは農薬どころか、有機肥料も
一切使わないりんごを栽培しています。

驚いたことに、そのりんごは腐らないのです。

私たちが目にするりんごは、数日も食べるのを忘れて
置いていると腐ってしまいますが、木村さんのりんごは
数ヶ月はそのままの状態を保ち、その後は自然と枯れて
いき、2年経っても良い香りを残しているのです。


そもそも、今のりんごのほとんどすべては、農薬が使われるようになってから開発された品種です。
野生のりんごとは比べ物にならないくらいほど、大きく甘い果物に品種改良されました。しかし、農薬なしには、病害虫と戦うことができない極めて弱い植物となってしまいました。

農薬を使わなければ、りんごを収穫することはできないと
いうのは、現実のりんご栽培を知る人にとって、
常識以前の話しです。


その「絶対不可能」といわれたりんごの無農薬栽培を
可能にしたのが、木村さんです。


木村さんも、当初は農薬を大量に使ったりんご作りを
していましたが、農薬でやけどをしたように水膨れが
できたり、特に妻が農薬に弱く、農薬散布のあとには
寝込んでいました。


そんなとき、偶然、福島正信さんの書いた
「自然農法」という本を手にします。


それから、木村さんは、誰もやったことのない無農薬栽培
に心が高鳴り、狂ったようにのめりこむのです。

しかし、農薬をやめて2か月たつと、葉に異変が現れます。りんごの葉が、黄色く変色し、枯れ木のようになったのです。葉が落ちると、新しい葉が開きましたが、またたく間に斑点落葉病という病気にやられました。

秋に入ると、今度は、りんごの木々が突然花を
咲かせはじめました。狂い咲きです。


それは背筋の寒くなるような光景でした。

なぜなら秋に花を咲かせると、
翌春に花を咲かせることはありません。
収穫が絶望ということを意味するのです。


そこで木村さんは、落葉斑点病を治すために、効き目の
ありそうな食品を、農薬のかわりに使ってみました。

けれども、事態は一向に改善されません。


一刻も早く、りんごの葉を守る方法を発見しなければ、
木そのものが衰弱してしまう。

はじめは、4か所あった畑のうち1か所だけを無農薬に
していましたが、できる限り実験の数を増やすために、
思い切ってすべての畑を無農薬にし、手当たり次第に、
いろいろな食品を試しました。

醤油、ワサビ、小麦粉、焼酎、牛乳、卵の白身・・・

しかし、りんごの木の惨憺たる状況は変わりません。
それどころか、年々、ひどくなっていくばかりです。


落葉斑点病は、相変わらず猛威をふるっています。

そのうちおそろしい数の害虫が発生するようになりました。
何十万匹の害虫がりんごの木に取りつく異様な光景です。

明け方から夕方日が沈むまで、スーパーのビニール袋に
手作業の虫取りに明け暮れる毎日。

1本の木から、ビニール袋3袋分の虫がとれる。
けれどもいくら取っても、虫は全く減りません。

りんごは全く花を咲かせません。
もちろん、りんごは一粒も実りません。

一家の収入は限りなくゼロ。
貯金もなく、食事も雑草を茹でて食べる極貧の生活。



「あいつは頭がおかしくなった」

「バカが感染するから、近づくな」

木村さんは、「カマドケシ」と言われるようになりました。

一家の生活の中心である竈を消す、つまり、家を潰し、
家族を路頭に迷わせるという、津軽弁の最悪の悪口です。


あと1年だけ、頑張ってみよう。

その繰り返しで、2年が過ぎ、3年が過ぎました。

年月が経てば経つほど、諦めるのが難しくなります。
ここで諦めたら、今までの苦労は何だったのか?


「もう諦めた方がいいかな」

子供たちにその話をすると、いつもはおとなしい長女が
色をなして怒りました。

「そんなの嫌だ。なんのために、私たちはこんなに
 貧乏しているの?」


父親の夢は、いつしか娘の夢になっていました。


いろいろな食品を試した結果、少なくとも何らかの効果が
ありそうなのが、酢でした。しかし、それも気休めでしか
ありませんでした。

リンゴの木はちょっと幹を押しただけで、ぐらぐら
揺れるようになっていました。

気が変になってしまったのでしょうか。木村さんは
リンゴの木に頭を下げて、リンゴの木に話しかけていました。

「無理をさせてごめんなさい。花を咲かせなくても、実をならせなくてもいいから、どうか枯れないでちょうだい」


すべてのりんご畑を無農薬にしてから6年。


無農薬でりんごを栽培する。それが自分の天命だ。
ここで自分が諦めたら、今後二度と誰もやろうとは
しないだろう。

その夢を実現するためだけに生きてきた。けれど、
その夢は破れた。もう自分にできることは何もない。

木村さんは、ロープで首をくくることを決意し、
真夜中に岩木山に登ります。


ロープを枝に投げようとすると、月の光の下に、
りんごの木を発見します。思わず見とれてしまうほど、
美しいりんごの木でした。

よくみるとそれは、どんぐりの木でした。

農薬をかけていないのに、どうしてこの木はこんなに葉を
つけているんだろう。

6年間、探し続けた答えを、木村さんは瞬間的に
悟っていました。

森の中は、雑草が生え放題で、地面はふかふかで、
畑とは土が全くの別物でした。


そうだ! この土を作ればいい。
この土を畑に再現すれば、りんごの木は必ず根を伸ばし、
このどんぐりの木と同じように元気になるはずだ。


その後、苦労を重ね、最終的に、木村さんは前人未到の
りんごの無農薬栽培に成功することになります。

このあまりの物語には、めったに泣くことのない私も
思わず目頭が熱くなります。

「不可能と言われていることに取り組む気概」

「周囲の人の反対にくじけないこと」

「次から次へと創意工夫を重ねること」

「努力に努力を重ねたあとのひらめき」

「家族の支え」

など、教訓らしきものを見つけようと思えば、たくさんあると思いますが、そんな綺麗ごとではおさまらない、生き方そのもの・魂にふれたように思い、心が動かされ、自分自身、この強さが欲しいと思いました。


みなさんにも、心動かされるお話があると思います。

もしよければ、そのようなお話を教えていただければ
うれしく思います。


(参考文献: 石川拓治 「奇跡のリンゴ」 幻冬舎)

 

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