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大島康義の独り言

 
思い切った時間の組替え

私ごとで恐縮ですが、おかげさまで、
昨年(2009年)は精力的にコンサルティング、
執筆、講演、セミナーなどの活動を行い、
内容も密度の濃いものとすることができました。
それ以前よりも格段に充実した年になったと
実感しています。


うまくいったのはなぜなのか?

改めて考えてみました。


その最も大きな要因は、おそらく、
思い切った時間の捻出にあると思います。


私自身、コンサルタントとして独立をしてから、
有難いことに年々、忙しさが増し、時間的にも精神的にも
余裕がなくなりがちになっていました。

やりたいことは沢山ある。
やるべきことも沢山ある。

あれもこれもと、全部やる思いで精力的に動き、
いかに効率的に行うかを考え、行動していました。


しかし、当然ながら時間には限りがあるのでした。
そして、余裕がなく、全部自分でやりきることに
限界が来ていることにも気付いていました。


そこで、思い切った時間の捻出をしたのです。


一昨年前までは、飲み会や交流会に積極的に
参加していましたし、勉強会もいろいろと出席し、
講演やセミナーも数多く受講していました。

これらの活動は直接収益に結びつくわけではありません。
しかし、新しい知識や人脈を増やし、視野を広げ、
考え方を深めるのに有効なもので、私としても、
時間をとって行いたいものでした。


しかし、昨年はこれらの活動を思い切って削減しました。


人脈の構築や学びの機会が減るわけですから、勇気が
必要でしたが、つきあいや惰性の飲み会を極力減らし、
参加する勉強会やセミナーも、「絶対これは受けておくべき」というものに厳選したのです。

それによって、時間で言うなら、ざっと一ヶ月は
空いたも同然。


また、私自身、以前は書類整理や事務手続などもほぼ自分で行っていました。自分ですることで、事務所や書類の細かな部分へも目を配れ、理解することができるからです。


けれども、昨年は、多少費用がかかっても、
極力外注化しました。


外注する上でこちらの要望を伝えるために、初めは時間と
手間がかかりましたが、今は安心をして任せることができ、自分には思いつかなかった提案をいただき、よりよい状況となっています。

 
結果として、次の効用が生まれました。


 『 時間的・精神的に余裕ができた 』


そして、そのことから、

 1 一つひとつの仕事を丁寧に行うことができた。

 2  自分しかできない創造的な仕事の時間が増えた。

 3 将来のための戦略を考える時間が増えた。

 4 いらいらが減り、周りとの関係をより良くすることが
   できた。

  
これが、昨年1年を充実したものにできた
大きな要因だったことは間違いありません。

表面的に活動量そのものは減りましたが、
生み出した価値は増えました。


私の感覚ですが、実績を上げている経営者ほど余裕が
あるように思います。この人はいつ仕事をしているんだろうと思うほど、ひまそうに見えることすらあります。

逆に、実績を上げていない経営者ほど、いつも忙しそうで、
余裕がないように感じます。まさに、心を亡くしているかの
ように、傍目には見えるのです。


実績を上げているから余裕があり、実績が上がっていないから余裕がないという側面もあるかもしれませんが、
余裕をもっているから、価値を生み出すことができ、
実績が上がるということではないかと思います。


経営者の仕事は、どれだけ動いているかが真価ではなく、
どれだけ価値を生み出しているかが真価です。


忙しく動いていると、それなりに充実感があるものです。
しかし、忙しく動いていること自体が、価値を生まない
体質につながっていることが多々あるので、注意が必要です。

忙しすぎる経営者は、戦略的な動きをしていない可能性も
高いといえます。ひまそうにみえるくらいが丁度よいと
思ってください。

 
まずは、今やっている活動を棚卸しする。

その中で、やめても支障がない活動をやめてみる。

惰性でやっている活動をやめる、あるいは半減する。

自分以外でもできることは、部下や外部に振り分ける。


もし、やめた活動で支障が出たなら、その活動は
復活させればいいのですから、思い切ってやることです。


時間的・精神的に余裕を持ち、新たな価値を生む仕事に
シフトしていくためにも、思い切って時間を捻出し、
組替えていくことが必要かもしれません。


 

>> 続きはこちら
 
借金経営からの脱却

「おもしろい文章があるから読んでみたら」と、先日、
経営者仲間から勧められたのが、AV監督の
村西とおる氏のブログのコラム。

「AV監督の文章?」と不思議に思いましたが、
読んでみたら、不覚にも笑ってしまいました。

そのコラムは
「中小企業のオヤジと東大、京大卒の諸君へ!!」

全文は以下のページをご参照ください。
http://muranishi-ch.com/new/news/blog.cgi?mode=main&no=85


その冒頭部分をご紹介します。


 亀井金融相が中小企業を対象としての平成の徳政令を
 ご検討なされているようでございます。
 亀井金融相は中小企業をどのように定義されているので
 ございましょうか。

 正しく「中小企業」を定義するためには
 「中小企業の経営者」の 実像を知る必要があります。
 「中小企業の経営者」、いわゆる中小企業のオヤジとは
 いかなる人物なのでありましょうか。

 まず「中小企業」の「オヤジ」とは
 毎日金ぐりに追われているオヤジのことを云います。

 金、金、金と忙しく金に追われて
 毎日資金ぐりで飛び廻っているのが
 中小企業のオヤジなのでございます。
 その期間がここ二、三年などというのはまだ青二才の
 中小企業の「オヤジもどき」、でございます。

 本物の「中小企業のオヤジ」というものは、
 もう十何年もの間、朝から晩まで熊んバチのように
 飛び廻って税務所から信用金庫、取引先へと
 行き金ぐりをしているのでございます。
 寅さん映画のあのタコ社長の姿こそが、
 中小企業のオヤジの典型なのでございます。

 その期間はすでに4半世紀を超えて、
 というキャリアの持主が、本物の中小企業の
 オヤジと云えるのでございます。もうそろそろ
 いいかげんに借金を返して金ぐりからオサラバして
 商売や現場の仕事に専念したい、などという
 ヤワは考えの持主は中小企業の本物のオヤジには
 一人もおらないのでございます。

 太陽が西から上がって東に沈むことがあっても、
 自分の会社の借金がゼロになることは金輪際無い、
 中小企業のオヤジは生涯借金人生と
 達観しているのでございます。

 商売や現場の仕事など誰れでも出来る、
 借金の上に借金を重ねて、綱渡りの、まるで
 手品師のような資金ぐりは、余人をもって
 変えがたく自分しか出来ない、
 とプライドを持っているのでございます。

 鉄板の上に裸足で立ち借金の直火で煽られて
 必死の裸踊りを何年もしている、
 鋼鉄(ハガネ)のような心と体の持主が
 中小企業のオヤジなのでございます。


いかがでしょうか。うまく表現していると思いませんか。


私自身、ホテルの後継者としての道を歩みはじめてから、
借金があるのは当たり前でした。
親父からは、「借金も資産のうちだ」と、よく聞かされており、「そんなものかな」とも思っていました。

その後、100億円近い借金の直火で煽られた年月を
過ごすことになりました。


今、経営コンサルタントとして、多くの企業を見て、
まざまざと感じるのは、借金経営(借金過多の経営)を
している企業と、無借金経営(ほとんど借金がない経営)を
している企業の大きな格差です。


総じて、借金経営をしているところでは、景気が悪くなると、とたんに資金繰りが悪くなり、あたふたします。
経営者の主な関心事が「資金繰り」になり、「お客様」が
二の次になってしまいます。

逆に、無借金経営をしているところは、景気が悪くなっても、資金繰りに困らず、あたふたしません。主な関心事を、常に、「お客様」に置くことができます。


また、借金経営をしている企業の経営者は、どうしても発想が本末転倒になってしまうことがあります。

つまり、借金を返すためには、これだけの売上が必要と、
無理な計画を立てざるを得なくなります。
借金を返すために頑張るということになりがちです。

気付かないうちに、経営者が真っ当な考え方から
ずれてしまうことも多いといえます。


ある経営者が社員に言った言葉です。

「この借金を返すために、皆さん頑張ってください」

この言葉で、モチベーションの湧く社員は
まずいないでしょう。

本来、経営者の主な関心事は、お客様のニーズを捉え、
それに応える製品・サービスを提供し、喜んでもらうことに
あらねばなりません。

しかし、借金返済や資金繰りに追われてくると、どうしても
お客様のことは、二の次になってしまうのです。


創業者の方からの相談でも、「創業したいんだけど、どうしたら銀行から貸してもらえますか?」と、創業に借金はつきものという発想の方が少なくありません。

しかし、創業するなら、まずは自分で貯金をして、
その蓄えでできることから始めようとするのが、
本筋だと思います。

そろそろ、経営者・後継者の方々は、
「事業に借金はつきもの」
という感覚から脱してはいかがでしょうか。


もちろん、価値を生み出すために、借金が有効なことは
当然あります。何が何でも借金はダメということを
言っているわけではありません。

しかし、「借金が当たり前」という概念自体が、
思い込みかもしれないのです。

もちろん、「借金は資産のうち」ではありませんよね。
言うまでもなく、「借金は負債」ですよね。


太陽が西から上がって東に沈むことはありえませんが、、
自分の会社の借金がゼロになることは、思い描いても
よいのです。
何も生涯借金人生と達観してしまう必要は無いと思います。

自分の会社の借金をゼロにすることを真剣に
考えてみてはいかがでしょうか。

できるかできないかではありません。

「借金経営から脱却する」

望むのか望まないのか?
根本的なスタンスの問題なのです。

 

>> 続きはこちら
 
人口減少社会

「早く景気が回復してくれることを望みますわ」


経営者の話をお聞きしていると、よく出てくる言葉です。


でも、本当に景気が回復すれば、業績が向上するのでしょうか。また、景気は、思うような回復をするのでしょうか。


私は、現在、多くの企業の業績が悪いのは、
景気の影響ではなく、もっと大きな環境変化の
影響であると考えています。

環境が変化する中で、その変化の本質に
気付かないまま、枝葉末節の対応に追われ、
結果的に「負け戦」に突入しているように思われるのです。


企業が発展するためには、「勝ち戦」をしなければ
なりません。
そして、「勝ち戦」をするためには、
環境に適応していかなければなりません。
そのためには、経営者は環境変化をつかんでおく必要が
あります。


今、日本で起こっている環境変化で、まず、おさえて
おかなければならないことは何でしょうか。


それは、「人口減少」であると考えます。


国立社会保障・人口問題研究所は、日本の人口は、
2046年に1億人を割り、2100年には、
4771万にまで減ると発表しています。
予測ですから、多少、上下にぶれはあるものの、
日本人口が激減するということは、確実なことなのです。

それでは、人口減少により、社会はどのような変化を
するのでしょうか。


それについては、現代社会研究所所長であり、青森大学社会学部教授の古田隆彦氏の論述に注目しています。


古田氏によると、「人口の増加する社会」と
「人口の減少する社会」とは根本的に異なるといいます。


200年間続いた人口増加の「成長・拡大型の社会」から、
人口減少の「飽和、濃縮型の社会」に日本社会は大きく
移行するというのです。


なにしろ200年ぶりですから、現在生きている私たちの
誰も経験していない社会が到来することになるわけです。


確かに、論じられているその兆しである
「シンプルライフ」、「スローライフ」、「濃縮志向」など、
私たちの身近なところで、すでにその兆候が表れていると
私も実感します。


しかし、この社会構造の変化で、どれだけのことを私たちはつかみ、経営に反映することができているでしょうか。

経営者は、この社会構造の変化を本当の意味で
つかんでおく必要があるといえるでしょう。

私自身、日頃、人口減少という社会変化で叫ばれる
マスコミの論調や政府の様々な取り組みに、
感覚のズレを感じることがあります。

実際、古田氏も、新聞・雑誌・TV等の報道では、社会構造の変化を見誤るので、大いに注意する必要があると警告し、様々な論点から指摘をしており、私自身
大きく共感する部分があります。

例えば、「少子高齢化」の問題です。


世間一般では、

「人口減少で社会はとんでもない状況になる。
 だから、少子高齢化対策を早急にしなければならない」

という論調があります。


しかし、古田氏は以下のように論じます。

(1)
人口減少がもたらす社会は、すべてが縮んでいく
「ダウンサイジング」社会ではない。

(2)
人口減少がもたらす社会は「成熟・濃縮・余裕」社会であり
ゼロ成長でも個人は豊かになる社会が実現するとし、
社会一般の論調は、歴史を知らないがゆえの誤りである。

(3)
そして少子高齢化対策も、大きなうねりである人口減少の
前には、焼け石に水であり、人口減少に抗うのではなく、
人口減少に適応していけばよい。


また、「少子高齢化」自体の捉え方についても、
別の見方ができるといいます。

確かに、15歳未満を子どもと捉え、65歳以上を高齢者と
捉えると、子どもは減り、高齢者は増えることになります。

しかし、古田氏は、「増子・中年化」というほうが、
真実に近いのではないかといいます。

つまり、平均寿命が長くなった現在では、
25歳未満を子ども、75歳以上を高齢者、その中間を
中年とした方が、実情を表しているといえ、
その定義を当てはめると、子どもは増え、高齢者は減り、
中年が増えるというのです。

そのように捉えると、経営者としては全く別のものが
見えてくるかもしれません。


古田氏も指摘しています。

(1)
30歳を過ぎても、少年的世界にどっぷり浸かっている男性が意外に多く、40歳に近い男性たちですら、通勤電車では携帯ゲーム機に夢中になり、自室に戻ればアニメやゲームに熱中する。女性たちも、キティのキャラクター商品を手放さないという「アダルト」ならぬ「コダルト」という「増子化」が進んでいる。すなわち、「新子ども市場」というものが出現している。

(2)
74歳までの超中年化と捉えると、介護、医療、葬儀ビジネスの前に、65~74歳の「ハイパーミドル」に向けて、勉学、トレーニング、遊びといった新市場の拡大が読めてくる。


200年ぶりに社会構造そのものが変化するということは、
根本的に企業経営が変わるということを意味します。


社会構造の変化と、それに伴う市場の変化、消費者ニーズの変化に気付いて、対応するか否かが、21世紀に「勝ち戦」ができるかの分かれ目になるといえるでしょう。


「人口減少、飽和、濃縮化」という新しい社会の中で、
経営者・後継者であるあなたは、どのように道を
切り開いていかれますか。

何にチャンスを見出されますか?


人口減少社会に興味のある方は、古田隆彦氏の以下の書籍を読んでいただければと思います。


「増子・中年化社会のマーケティング」生産性出版 

「日本人はどこまで減るか」 幻冬舎 

「人口減少逆転ビジネス」日本経営合理化協会出版局 

「人口減少社会のマーケティング」生産性出版 

>> 続きはこちら
 
魔裟斗

私は、TVで総合格闘技DREAMやK-1などを
よく観ています。

1対1の素手での掛け値なしの戦いが、
普段の社会生活で弱くなっている本能を
刺激してくれるからです。


その中で、どこか心にひっかかっていた人がいます。


魔裟斗です。


もともと、魔裟斗については、あまりよい印象を持って
いませんでした。


「魔裟斗」という名前が、なんだか暴走族のようだし、
試合前に相手選手に高飛車な物言いをしているのも
あまり好ましい感じがしない。
TVのバラエティ番組でも
ちゃらちゃらした感じもある。


そのため、魔裟斗の試合を見るときは、ついつい相手方に
肩入れしてしまうのでした。

 

しかし、K-1 WORLD MAX 2008で世界王者に
なったときのトーナメントでは、その壮絶な執念に、
心を揺り動かされました。


佐藤嘉洋との試合で、3Rに左フックでダウンを奪われるも
その後延長Rで形勢逆転し、判定勝ち。

続くアルトゥール・キシェンコとの決勝戦でも、2Rに
右フックでダウンを喫しながらも、3R終了時の判定は
「ドロー」となり、延長Rに判定勝ち。


ついつい熱くなって、K-1を語ってしまいましたが、
倒されて、もう負けだろうと思っても、心が折れることなく、
そこからまさかの驚異の挽回をしてドローに持ち込み、
最終的には王者になってしまう、その精神力の強さに
心を打たれたのです。


この人は本当にすごい人だと認めざるをえませんでしたが、正直、以前からの悪印象とのギャップに違和感が残り、「本当はどんな人なのだろう」という疑問が湧き、
心にひっかかっていたわけです。

 

先日、「THE21」というビジネス雑誌で、魔裟斗の
インタビュー記事が掲載されていました。その記事を読んで、そのひっかかりが氷解しました。

 

魔裟斗はこう言います。


  「こうしたい」という程度の思いの強さではダメです。
  本気で「こうする」と思うから、じゃあ、そのために
  何をやらなければならないかということが
  わかってくるのです。

  この世界は才能だけじゃ勝てない、
  死ぬほど練習しなきゃ。
  川尻戦の前だって、俺、泣きそうになるくらい
  練習しましたからね。なぜそこまでやるかといったら、
  俺は勝ちたいという気持ちが誰よりも強いからです。
  パンチにしてもキックにしても、それだけだったら
  俺より強い選手はたくさんいますよ。でも、絶対勝つと
  いう気持ちが弱いから、何発もローキックを
  もらったりすると、すぐ心が折れてしまう。
  俺は違います。
  ナンバーワン以外は負けだと思ってずっとやってきた。

  強くなりたければ自分のいちばん嫌いな練習や苦手な
  練習をやれといいますね。好きなことやラクなこと
  ばかりやっていたら、強くなれるわけがありません。


やはり、これが魔裟斗の勝負強さのもとなんだと納得すると同時に、ちゃらちゃらしているイメージについては、完全に払拭されました。

 

また、試合前に相手選手に対して高飛車な物言いを
していることについても、魔裟斗はこう言います。


  そのほうが盛り上がるじゃないですか。俺たちの仕事
  はお客さんに観てもらってナンボなんです。


エンターテインメントとして、あえて、そのような言動を
とっているということなのです。


魔裟斗からは意外な言葉が飛び出します。


  それから、「他人の意見に耳を貸せ」というのも
  強調しておきたいですね。
  反逆のカリスマとよくいわれるんですが、実際は、
  昔から俺は人の話をよく聞く素直な子でしたよ。
  話を聞いて、とりあえずやってみて、それからこれは
  自分に合うかどうか判断する。これができる選手は
  強くなります。反対に、誰のアドバイスも聞かない
  自分勝手な選手というのは、いつまで経っても
  自分の欠点がわからず、修正もできないので、
  バランスのいいファイターになれません。人の話が
  聞けるって、ものすごい武器なんですよ。


  もし、運を引き寄せる方法があるとしたら、それは
  笑顔でしょう。いつも笑顔を絶やさない人の周りには、
  自然と人が集まってくるじゃないですか。そうすると、
  必要な情報が手に入りやすいから有利なのです。
  ジムでも、笑顔が爽やかな若手選手には、
  こっちから教えてあげようという気になります。
  逆に、ムスッとした顔をしてるヤツには
  声もかけませんね(笑)。
  ずいぶん損をしていると思いますよ。

 
世界王者になる人は、物事にあたる姿勢がすばらしいと
納得するとともに、心のひっかかりがとれて、
すっきりした気持ちになりました。


すごいと思う経営者・後継者の方々とお会いして私が感じるのは、彼らが、「自社をよい会社にしたい」という程度の思いではないことです。「絶対自社をよい会社にする」と常に思い、何があっても揺らぐことはありません。

また、信念を強くもっていらっしゃる経営者・後継者の方ほど、人の話を素直にお聞きになる。そして、普段笑顔かどうかは別にして、いいところで笑顔を見せる可愛げがあるような気がします。

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身につく学習

最近、私が講師を務めた後継者セミナーで頂戴した
受講者アンケートのコメントです。


「何年か前にホテルが倒産してからまだ何年も
 経っていないのに、どのような勉強をされて
 このセミナーをしていただける位までなられたのか、
 どうしても時間が合わない様に思います。
 さぞかし不眠不休で勉強されたのではないでしょうか?」

「倒産してから何年かで猛勉強されたのですか?」


受講者の方は、セミナーでお話しさせていただいた
後継者時代の私と、現在の私のイメージに、
大きなギャップをお感じになったのでしょう。


私はかつてホテルの後継者で、親父の跡を継ごうと
悪戦苦闘しましたが結局、平成15年に力及ばずに清算。

かつての自分自身を振り返ると、経営に関する知識も
乏しく、何もわかっていなかったと思います。

その後2年間、残務整理以外は、引きこもりのような
生活を続けていました。

後継者支援活動を本格的にはじめてから、まだ4年ですが
今は、受講者の方がおっしゃるように、かつての自分とは
知識の量も考え方も、大きく異なっていると思います。

事業承継や、経営(企業理念、財務、人事、事業、統治基盤等)、コンピテンシー、カウンセリング等に関して、
自分の持論を展開できる程度に習得できており、
皆様の心に響くお話をすることが少しはできるように
なってきたように感じています。
(もちろん、まだまだ至らぬ点は多いのですが)


私自身、このアンケートを読んで、なぜ、自分は短期間で
習得できたのかということを、改めて考えてみました。

不眠不休で猛勉強したからなのか?

いいえ。全くそんなことはありません。

平成17年に中小企業診断士の資格をとるために
毎日猛勉強をした半年間を除いて、
それほど常に勉強しているわけではありません。

実際、私はこの数年、平均8時間の睡眠をとっています。

それではなぜなのかと考えると、やはりそれは、
「人に伝えていることを前提に学習している」
からだと思います。


人に伝えて、理解・納得していただくためには、
よほど、自分自身が理解・納得している必要があります。


本を読んだりセミナーを受講して自分が学習する際にも
人に伝えることが前提であると、以下のような観点から
学習することになります。


・このテーマで最も重要なことは何か?

・このテーマの本質は何か?

・自分は本当に理解しているか?

・理解、納得してもらうためには、どう伝えればよいか?

・自分が伝えることは、本当に役に立つことなのか?


自分だけが理解すればよい学習と、人に伝えるための
学習とは、根本的にそのスタンスが異なってくるのです。


そして、実際に人に伝えると、そのたびにいろいろな
学びがあります。

受講者に伝えているうちに、自分の考えが深まります。

また、人に伝えてはじめて、自分の理解の弱いところ、
本質からはずれているところに気付きます。

そして、また知識を補充したり、そのテーマについて
考え直し、また、別の機会に人に伝えるわけです。


そのような繰り返しがあるおかげで、自分自身の
学びのサイクルが、かつての自分とくらべて、
数倍になっているように感じます。


後継者時代、私は本当にたくさんの本を読みましたし、
いろいろなセミナーを受講していました。

しかし、今から振り返ってみると、実際には、そんなに
身についていなかったと思います。やはり、単に自分が
理解するためだけの学習だったからでしょう。


学習は、人に伝えてはじめて、本当に身につくと
考えています。


そういう訳で、私が講師を務める経営革新塾、
事業承継塾では、受講者のみなさんに、
各テーマの内容を、他の受講者のみなさんに
レクチャーしていただくことがあります。

そうすることで自分が本当に内容を理解しているか、
自分で確認することができます。

また、自分が理解できていない部分も明らかにすることが
できるのです。

みなさんも、真に学びを深めたければ、学んだことを
人に伝えてみてはいかがでしょうか。

しかし、みなさんが、私のようにセミナーを開くわけにも
いかないでしょうし、むやみに社員などに伝えることは
避けたほうがよいでしょう。


そこでお勧めしたいのは、後継者や経営者の仲間内で
勉強会を開いて、お互いに講師になって、レクチャーし合うことです。

そして、お互いに質問をし合い、学びを深めていくのです。

これは本当に身につく学習になります。

テーマは、

「事業承継を成功させるためには?」
「リーダーシップには何が必要か?」
「自社をよい会社にするためには?」
「決算書の見方について」

など、いろいろと設定できます。

当道場の書籍を教材にして、
「事業承継で大事なことは何か」
という講義をしていただくことも出来ると思います。


「人に伝える」

これが、真に役に立つ知識を身につけたり、
自分自身の見識を高める秘訣のひとつであると思います。


私は、事業承継において後継者にとって望ましくないのは
「受け身の姿勢」であるという持論を展開していますが、
学習も同じではないでしょうか。


「受け身の学習」から「人に伝える学習」に切り替えていく
ことを検討してみてはいかがでしょうか。

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