「紳竜の研究」というDVDを見ました。
その中に、島田紳助のNSC(吉本総合芸能学院)での 特別講義がありました。
紳助が”漫才師として売れるための心得”を、 熱く語っているのですが、それが企業経営と相通ずる ところが実に多く、私は大いに共感しました。
明日を夢見て、お笑いを目指す若者たちに、 紳助はこう言います。
「間違った努力をいくらしても結果は出ない。 どう意識をして、どのように努力するかという 努力の方法が大切」
彼自身、漫才で売れるために、
①自分がおもしろいと思う漫才を、すべて文字に起こし
②なぜおもしろいのか、受けるのかを徹底分析し
③自分たちはどうしたら売れるのか、
どのような漫才をすればよいのかを徹底して考えました。
当時、漫才はすべての老若男女を笑わせるものだ
という常識があったそうですが、彼は20歳から35歳の男性にねらいを定めました。
自分たちは、全員に支持されなくてもいい。
カメラの向こうで見ている兄ちゃんたちに、 強く支持される漫才を目指そう!
そして、常識を覆す漫才コンビとして、
漫才界に革命を起こしたのです。
紳助は助言します。
売れるためには、自分たちが誰を笑わすのか、
どの世代がターゲットなのか、そして、どういう漫才を
つくるのかということをはじめに明確にしなければならない。
そのために、「X」と「Y」の分析をしなさい。
「X」とは、「自分に何ができるのか」ということ。
いろいろなお笑いがあるが、自分がおもしろいと思う
お笑いの中で、自分に合って自分ができることを 必死に探しなさい。
「Y」とは、「世の中のお笑いの流れ」のこと。
世の中のお笑いの流れをつかむため、過去40年間の
売れていた漫才を全部聞きなさい。
そして、「X」と「Y」を十分把握したうえで、
自分は誰を笑わすのか? そのために、どのような
漫才をするのかを考えなさい。
これは、まさに、下記の
”企業における事業戦略”の本質そのものです。
(1)
やみくもに努力しただけでは、利益は出ない。
継続的に利益を生み出すためには、 事業戦略が必要不可欠。
(2)
事業戦略の核心は、自社の顧客は誰かを明確にし、
その顧客が求めているものを提供すること。
(3)
事業戦略の構築には、自社の強みなどの内部環境の分析と、競合や市場などの外部環境の分析が必要。
紳助は、お笑いの世界では、「X」も「Y」も
わからず、ただ悩んでいる人が多いと言います。
彼によると、ただ単におもしろいことを考えようとか、
何か新しいことしようとか、
よそがやってないことをしようとか、
そんな感覚だけでは、絶対に売れないし、
たまたま売れても、決して長続きしないとのことです。
企業経営もまさに同じだと、つくづく感じます。
企業経営者・後継者も、自社の「X」と「Y」を しっかりと把握し、事業戦略を徹底的に練り直し
日々の努力の方法が、間違っていないか、 結果に結びついているか再確認すると 新たな発見があるかもしれません。
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