私は、「企業再生研究会」という研究会に所属しています。
これは、中小企業診断協会大阪支部所属の中小企業 診断士の集まりで、窮地に陥った中小企業を救う 「企業再生」について研究する会です。
先日も、その定例会に参加しました。
毎回、M&Aの専門家、会社分割の専門家、 事業承継ファンドのマネージャー、整理回収機構の 担当者など、企業再生に携わる各種専門家を招聘して メインスピーカーを務めてもらうか、内部メンバー自身が メインスピーカーをして、みんなで情報交換とディスカッションを行います。
今回のメインスピーカーは、メガバンク勤務、 会計事務所勤務を経て、3年前に独立された、 税理士でもある経営コンサルタントの方です。
お話しされたテーマは、中小企業再生支援協議会での
再生案件でした。
※中小企業再生支援協議会とは、産業再生法に基づき、 経営不振に陥った中小企業の再生を支援するために
各都道府県に設置された組織です。
対象企業の財務や事業の見直しなどに関し相談を受け付け、
専門家が助言や再生計画策定支援を行っており、その実質的な
役割は、財務的に窮地に陥っている中小企業を救うために、
金融機関に対して、返済猶予や債務免除などの
協力を取り付けるための調整役をすることです。
守秘義務の関係で、企業が特定される情報は
伏せられていましたが、普段なかなか聞けない 生の情報満載でした。
例えば、
①その企業の事業や財務の実態はどのようなものであったか?
②どのように再生計画を立てたのか?
③金融機関は、どのような反応をしたのか?
④どのように金融機関を説得していったのか?
⑤経営者はどのように経営者責任を取ったのか?
⑥専門家としてどのような苦労があったのか?
⑦中小企業再生支援協議会自体の実態はどうなのか?
などです。
話が終わると、質疑応答があり、
それに派生した討論がメンバー間で行われました。
メンバーのほとんどは、独立した経営コンサルタントです。
弁護士事務所で企業再生に関わっている人や、税理士資格を持っている人、自らビジネスを立ち上げた人や、現役の金融機関の融資担当者もいます。
「金融機関が考えているのは○○だろう」とか、
「いや、本音は△△じゃないか」などと、
侃侃諤諤(かんかんがくがく)の議論が行われます。
また、「☆☆銀行は、すぐに代位弁済に走る」などの
生の情報が飛び交います。
専門家だけの集まりなので、気兼ねなく、思いきり本音の トークが繰り広げられるわけです。
今回も、いろいろな生の情報を得ることができました。
毎回、本当に勉強になる実践的な研究会なのです。
私自身、後継者であった時は、このような
企業再生の実務に通じている経営コンサルタントが
存在していることをよく知りませんでした。
もし、財務的に窮地に陥っていた10年前に、 このような経営コンサルタントに出会っていれば 会社の将来は変わっていたかもしれません。
著名な経営コンサルタントや、大手のコンサルティング会社にコンサル依頼したこともありましたが、今振り返ると、決して的を射ている指導ではない場合も多かったと感じています。
著名だから、あるいは大手だからといって、必ずしも能力があるとは限りませんし、企業再生の実務に長けているわけでもないのです。
私が現在、コンサルティング(事業承継・後継者支援)を 行なっている企業のなかでも、財務的に窮地に陥っているケースも少なくありません。
その場合、このような企業再生の専門家と連携して、 案件にあたっています。
財務的に窮地に陥っている、あるいは陥りそうな場合、 早い段階で、企業再生の専門家に相談することによって 抜本的な解決につながることが多いのです。
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