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大島康義の独り言

 
借金経営からの脱却

「おもしろい文章があるから読んでみたら」と、先日、
経営者仲間から勧められたのが、AV監督の
村西とおる氏のブログのコラム。

「AV監督の文章?」と不思議に思いましたが、
読んでみたら、不覚にも笑ってしまいました。

そのコラムは
「中小企業のオヤジと東大、京大卒の諸君へ!!」

全文は以下のページをご参照ください。
http://muranishi-ch.com/new/news/blog.cgi?mode=main&no=85


その冒頭部分をご紹介します。


 亀井金融相が中小企業を対象としての平成の徳政令を
 ご検討なされているようでございます。
 亀井金融相は中小企業をどのように定義されているので
 ございましょうか。

 正しく「中小企業」を定義するためには
 「中小企業の経営者」の 実像を知る必要があります。
 「中小企業の経営者」、いわゆる中小企業のオヤジとは
 いかなる人物なのでありましょうか。

 まず「中小企業」の「オヤジ」とは
 毎日金ぐりに追われているオヤジのことを云います。

 金、金、金と忙しく金に追われて
 毎日資金ぐりで飛び廻っているのが
 中小企業のオヤジなのでございます。
 その期間がここ二、三年などというのはまだ青二才の
 中小企業の「オヤジもどき」、でございます。

 本物の「中小企業のオヤジ」というものは、
 もう十何年もの間、朝から晩まで熊んバチのように
 飛び廻って税務所から信用金庫、取引先へと
 行き金ぐりをしているのでございます。
 寅さん映画のあのタコ社長の姿こそが、
 中小企業のオヤジの典型なのでございます。

 その期間はすでに4半世紀を超えて、
 というキャリアの持主が、本物の中小企業の
 オヤジと云えるのでございます。もうそろそろ
 いいかげんに借金を返して金ぐりからオサラバして
 商売や現場の仕事に専念したい、などという
 ヤワは考えの持主は中小企業の本物のオヤジには
 一人もおらないのでございます。

 太陽が西から上がって東に沈むことがあっても、
 自分の会社の借金がゼロになることは金輪際無い、
 中小企業のオヤジは生涯借金人生と
 達観しているのでございます。

 商売や現場の仕事など誰れでも出来る、
 借金の上に借金を重ねて、綱渡りの、まるで
 手品師のような資金ぐりは、余人をもって
 変えがたく自分しか出来ない、
 とプライドを持っているのでございます。

 鉄板の上に裸足で立ち借金の直火で煽られて
 必死の裸踊りを何年もしている、
 鋼鉄(ハガネ)のような心と体の持主が
 中小企業のオヤジなのでございます。


いかがでしょうか。うまく表現していると思いませんか。


私自身、ホテルの後継者としての道を歩みはじめてから、
借金があるのは当たり前でした。
親父からは、「借金も資産のうちだ」と、よく聞かされており、「そんなものかな」とも思っていました。

その後、100億円近い借金の直火で煽られた年月を
過ごすことになりました。


今、経営コンサルタントとして、多くの企業を見て、
まざまざと感じるのは、借金経営(借金過多の経営)を
している企業と、無借金経営(ほとんど借金がない経営)を
している企業の大きな格差です。


総じて、借金経営をしているところでは、景気が悪くなると、とたんに資金繰りが悪くなり、あたふたします。
経営者の主な関心事が「資金繰り」になり、「お客様」が
二の次になってしまいます。

逆に、無借金経営をしているところは、景気が悪くなっても、資金繰りに困らず、あたふたしません。主な関心事を、常に、「お客様」に置くことができます。


また、借金経営をしている企業の経営者は、どうしても発想が本末転倒になってしまうことがあります。

つまり、借金を返すためには、これだけの売上が必要と、
無理な計画を立てざるを得なくなります。
借金を返すために頑張るということになりがちです。

気付かないうちに、経営者が真っ当な考え方から
ずれてしまうことも多いといえます。


ある経営者が社員に言った言葉です。

「この借金を返すために、皆さん頑張ってください」

この言葉で、モチベーションの湧く社員は
まずいないでしょう。

本来、経営者の主な関心事は、お客様のニーズを捉え、
それに応える製品・サービスを提供し、喜んでもらうことに
あらねばなりません。

しかし、借金返済や資金繰りに追われてくると、どうしても
お客様のことは、二の次になってしまうのです。


創業者の方からの相談でも、「創業したいんだけど、どうしたら銀行から貸してもらえますか?」と、創業に借金はつきものという発想の方が少なくありません。

しかし、創業するなら、まずは自分で貯金をして、
その蓄えでできることから始めようとするのが、
本筋だと思います。

そろそろ、経営者・後継者の方々は、
「事業に借金はつきもの」
という感覚から脱してはいかがでしょうか。


もちろん、価値を生み出すために、借金が有効なことは
当然あります。何が何でも借金はダメということを
言っているわけではありません。

しかし、「借金が当たり前」という概念自体が、
思い込みかもしれないのです。

もちろん、「借金は資産のうち」ではありませんよね。
言うまでもなく、「借金は負債」ですよね。


太陽が西から上がって東に沈むことはありえませんが、、
自分の会社の借金がゼロになることは、思い描いても
よいのです。
何も生涯借金人生と達観してしまう必要は無いと思います。

自分の会社の借金をゼロにすることを真剣に
考えてみてはいかがでしょうか。

できるかできないかではありません。

「借金経営から脱却する」

望むのか望まないのか?
根本的なスタンスの問題なのです。

 

>> 続きはこちら
 
人口減少社会

「早く景気が回復してくれることを望みますわ」


経営者の話をお聞きしていると、よく出てくる言葉です。


でも、本当に景気が回復すれば、業績が向上するのでしょうか。また、景気は、思うような回復をするのでしょうか。


私は、現在、多くの企業の業績が悪いのは、
景気の影響ではなく、もっと大きな環境変化の
影響であると考えています。

環境が変化する中で、その変化の本質に
気付かないまま、枝葉末節の対応に追われ、
結果的に「負け戦」に突入しているように思われるのです。


企業が発展するためには、「勝ち戦」をしなければ
なりません。
そして、「勝ち戦」をするためには、
環境に適応していかなければなりません。
そのためには、経営者は環境変化をつかんでおく必要が
あります。


今、日本で起こっている環境変化で、まず、おさえて
おかなければならないことは何でしょうか。


それは、「人口減少」であると考えます。


国立社会保障・人口問題研究所は、日本の人口は、
2046年に1億人を割り、2100年には、
4771万にまで減ると発表しています。
予測ですから、多少、上下にぶれはあるものの、
日本人口が激減するということは、確実なことなのです。

それでは、人口減少により、社会はどのような変化を
するのでしょうか。


それについては、現代社会研究所所長であり、青森大学社会学部教授の古田隆彦氏の論述に注目しています。


古田氏によると、「人口の増加する社会」と
「人口の減少する社会」とは根本的に異なるといいます。


200年間続いた人口増加の「成長・拡大型の社会」から、
人口減少の「飽和、濃縮型の社会」に日本社会は大きく
移行するというのです。


なにしろ200年ぶりですから、現在生きている私たちの
誰も経験していない社会が到来することになるわけです。


確かに、論じられているその兆しである
「シンプルライフ」、「スローライフ」、「濃縮志向」など、
私たちの身近なところで、すでにその兆候が表れていると
私も実感します。


しかし、この社会構造の変化で、どれだけのことを私たちはつかみ、経営に反映することができているでしょうか。

経営者は、この社会構造の変化を本当の意味で
つかんでおく必要があるといえるでしょう。

私自身、日頃、人口減少という社会変化で叫ばれる
マスコミの論調や政府の様々な取り組みに、
感覚のズレを感じることがあります。

実際、古田氏も、新聞・雑誌・TV等の報道では、社会構造の変化を見誤るので、大いに注意する必要があると警告し、様々な論点から指摘をしており、私自身
大きく共感する部分があります。

例えば、「少子高齢化」の問題です。


世間一般では、

「人口減少で社会はとんでもない状況になる。
 だから、少子高齢化対策を早急にしなければならない」

という論調があります。


しかし、古田氏は以下のように論じます。

(1)
人口減少がもたらす社会は、すべてが縮んでいく
「ダウンサイジング」社会ではない。

(2)
人口減少がもたらす社会は「成熟・濃縮・余裕」社会であり
ゼロ成長でも個人は豊かになる社会が実現するとし、
社会一般の論調は、歴史を知らないがゆえの誤りである。

(3)
そして少子高齢化対策も、大きなうねりである人口減少の
前には、焼け石に水であり、人口減少に抗うのではなく、
人口減少に適応していけばよい。


また、「少子高齢化」自体の捉え方についても、
別の見方ができるといいます。

確かに、15歳未満を子どもと捉え、65歳以上を高齢者と
捉えると、子どもは減り、高齢者は増えることになります。

しかし、古田氏は、「増子・中年化」というほうが、
真実に近いのではないかといいます。

つまり、平均寿命が長くなった現在では、
25歳未満を子ども、75歳以上を高齢者、その中間を
中年とした方が、実情を表しているといえ、
その定義を当てはめると、子どもは増え、高齢者は減り、
中年が増えるというのです。

そのように捉えると、経営者としては全く別のものが
見えてくるかもしれません。


古田氏も指摘しています。

(1)
30歳を過ぎても、少年的世界にどっぷり浸かっている男性が意外に多く、40歳に近い男性たちですら、通勤電車では携帯ゲーム機に夢中になり、自室に戻ればアニメやゲームに熱中する。女性たちも、キティのキャラクター商品を手放さないという「アダルト」ならぬ「コダルト」という「増子化」が進んでいる。すなわち、「新子ども市場」というものが出現している。

(2)
74歳までの超中年化と捉えると、介護、医療、葬儀ビジネスの前に、65~74歳の「ハイパーミドル」に向けて、勉学、トレーニング、遊びといった新市場の拡大が読めてくる。


200年ぶりに社会構造そのものが変化するということは、
根本的に企業経営が変わるということを意味します。


社会構造の変化と、それに伴う市場の変化、消費者ニーズの変化に気付いて、対応するか否かが、21世紀に「勝ち戦」ができるかの分かれ目になるといえるでしょう。


「人口減少、飽和、濃縮化」という新しい社会の中で、
経営者・後継者であるあなたは、どのように道を
切り開いていかれますか。

何にチャンスを見出されますか?


人口減少社会に興味のある方は、古田隆彦氏の以下の書籍を読んでいただければと思います。


「増子・中年化社会のマーケティング」生産性出版 

「日本人はどこまで減るか」 幻冬舎 

「人口減少逆転ビジネス」日本経営合理化協会出版局 

「人口減少社会のマーケティング」生産性出版 

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