2時間、話し続けた専務は
毒が抜けたように、すっきりした表情に変わり、
話す内容も少しずつ変化してきました。
「でも、社長の悪口ばかり言っても仕方がないですよね。
結局、後継者の私がしっかりやっていくかどうかですよね。」
その後4ヶ月にわたり、私は専務の相談にのりました。
そのたびに専務の意識と、行動が変わっていきました。
「社長(親父)の批判をしたくなるのは、将来に対する
不安から逃げようとする、自分の甘えなんですよね。」と、
専務は冷静に現状を受けとめられるようになりました。
こうして、次期経営者として会社を担う立場であるという
認識が深まっていったのです。
それにつれ、社長との関係も修復していきました。
以上、フィクションにして事例パターンをご紹介しました。
このように、後継者である息子は、
社長である親父に対しての不満や
現状に対しての不満が溜まっていることがよくあります。
そういった場合、誰かが、後継者の話をじっくりと聞き、
その思いを受けとめることが重要です。
そうすれば、溜まっていた不満が少しずつ解消し、
本来自分の果たすべき役割や、やるべきことに
後継者の意識が向いていくのです。