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後継者に告ぐ 早く気付け!早く取り組め! ~事業継承の落とし穴~

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事業承継3段階その2    オレオレの事業承継

今回は、レベル2「オレオレの事業承継」についてです。


私が事業承継の支援を行う場合、経営者と後継者が
3つのどの段階にいるかを把握し、「ワクワクの事業承継」に
なるような働きかけをするようにしています。

レベル1「ボケボケの事業承継」の段階では、
経営者も後継者も事業承継についての意識が薄く、
当然、事業承継について何らのアクションも取っていません。

水面下で物事が悪化の方向に向かっていても、
当事者自身は、それに気付かず、いわば
「ボケボケ」の状態にあります。



それでは、今回のテーマであるレベル2の
「オレオレの事業承継」について考えてみます。

この段階の経営者・後継者は、レベル1「ボケボケの事業承継」の
段階の経営者・後継者とは違い、事業承継に対して、
当事者意識を強く持っています。

これは非常によいことです。

しかし、その当事者意識のあり方が、自己本位になっているのが、
次回述べるレベル3「ワクワクの事業承継」と異なる点です。


レベル2「オレオレの事業承継」の経営者は、後継者に
事業承継を行うことの必要性を自覚しています。

しかし、会社を「俺のもの」と思う意識が強いので、
後継者が自分の思うような行動を示さないと、
それが許せず、後継者を押さえつけます。

「俺が、俺が・・・、俺でなければ」という感覚が強く、
すべて自分だけで仕切ろうとします。

事業承継の取り組みをする必要を感じてはいるのですが、
いつまでも後継者を「あいつは未熟」と判断し、
「やはり俺でなければ」と、実際は権限委譲をしません。

後継者がいろいろな提案をしても、聞く耳を持たず、
自分の気に入らないことはすべて却下し、フォローもしないのです。


この段階の後継者は、事業承継を我が事ととらえ、
将来、会社を経営していくのは自分であるという思いと
責任感を強く持っています。

しかし、自分の考えが唯一正しいと思い、
とにかく、どんな場合でも、「親父は古いし、間違っている」、
「やはり俺が正しい」と思いがちです。

そして、常に経営者の悪口を言い立てたり、会社を
批判することに終始します。

自分勝手な態度や言動により、経営者や周囲の協力が得られず、
やる気が空回りしていることが多いのです。


この段階の経営者・後継者の両者は、このように
当事者意識を強く持っていることは評価できるのですが、
とにかく、相手の立場を考えず、自分の立場からの視点しか
無いのが大きな特徴です。

両者の意識や姿勢が、「自己本位」や「唯我独尊」であるため、
両者とも事業承継について真剣に考えているのですが、
意見は噛み合いません。

ゆえに、事業承継は、なかなか順調に進まないのです。


このレベル2「オレオレの事業承継」の段階での経営者と
後継者の関係は、お互いに相手を受け入れない
殺伐としたものになりがちです。

常に口論をしているか、口を利けば口論になるので、
もはや口を利かなくなっていることもあります。

お互いに良かれと思っていることが、相手に認められず、
お互い大きなストレスを抱えてしまい、それが行き着くと、
最悪の場合、自分の立場を放棄したり、
相手を追放するという結末を迎えることもあるのです。


このオレオレ段階の経営者・後継者に対して、私は、
お互いが自己本位に自己主張し合っていても
ラチがあかないことを理解していただくことからはじめます。

自己本位の姿勢から脱し、お互いの立場の違いを
理解したうえでお互いが支援し合わなければ、
事業承継が進まないのは当然なのです。


私自身が、企業後継者であったとき、親父の会社に入社してから、
阪神大震災までは、レベル1「ボケボケの事業承継」の段階に
いました。

阪神大震災以降は、自分がなんとかこの会社を立て直さなければと
いう意識が芽生えましたが、親父を否定しまくる「自己本位」の
まさに「オレオレの事業承継」の後継者でした。
 

経営者・後継者のみなさんは、この「オレオレの事業承継」の
段階にいることはありませんか?            


次回は、レベル3「ワクワクの事業承継」について述べます。


 

 
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